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酔った兄と… 

あれは、去年末のある週末での出来事でした。
就職してアパートで独り暮らしをしている私は23才にもなって未だ将来を共にしても良いと思う様な相手も居なく、だからと言って今まで誰とも付き合った事が無い訳でも無く、その時はたまたま独りで、週末特に予定が無かったあの日、そろそろ寝ようかなと思ってたら突然玄関のチャイムがけたたましく鳴ったかと思うと続いてドアをドンドンと叩く音が部屋中に響き渡たりました。
私は何事かと思い恐怖さえ感じていた時でした。
「おーい!マキ~!今帰ったぞぉ~!」と、聞き慣れた声が聞こえて来ました。
それはまるで私が妻の様な誤解を招く呼び掛けをして来た相手は誰であろう、実の兄でした。
兄は実家で両親と暮らして居るので、そうそう私の部屋に来る事は無く、ましてや夜の遅い時間に訪ねてくる事なんて、余程の事が無い限り有り得ません。
その兄が訪ねて来たと言うのは何かあったのかと思ったけど、どうもそんな様子ではないのは私を呼ぶ声がシラフでない、呂律の回ってない口調から完全に酔っ払っている事がはっきり分かったからです。
どうやら終電に乗り損ねた様です。兄の勤める会社は私の住んでいる部屋に近くは無い筈なのですが、後で聞いた話では、同僚が急な転勤になるとかで送別会をして、その二次会やら三次会で飲み歩いていたら、たまたま私の住むマンションに近づいていたそうです。
私はそのままほっといておこうかと思いましたが、近所迷惑にもなるし、あらぬ誤解を招く事にもなりますので、仕方なく兄を部屋に入れる事にしました。
ドアを開けると、待ってましたと言わんばかりの勢いで兄が傾れ込んで来ました。
それを私は何とか受け止めると、玄関に座らせてドアを閉めて鍵を詰めました。そして、兄の足から靴を脱がし、そのまま寝てしまいそうな勢いの兄の腕を引張り起して、千鳥足でふらつく身体を支えながら私のベッドまで運びました。
玄関からベッドまでは、ほんの数メートルなのに酔った兄を支えながらでは、これほどまでに長いと感じることは無かったでしょう。
私は肩で息をするほど息切れをしてしまい、一方、兄はと言うと私のベッドでスースーと寝息を立てています。
[ 2008/04/07 22:59 ] 近親相姦・兄 | TB(0) | コメント(-)